樋口新葉・坂本花織【vsメドベージェワ】ロステレコム杯2017
フィギュアスケート本格シーズン到来!
フィギュアスケート「グランプリシリーズ2017」が、いよいよ開幕します。
グランプリシリーズは全部で6戦。
ロシア「ロステレコム杯」、カナダ「スケートカナダ」、中国「中国杯」、日本「NHK杯」、フランス「フランス杯」、アメリカ「スケートアメリカ」の開催順となっています。
このポイント獲得上位6名のみが、12月の「グランプリファイナル2017」へと進出し、世界一を決定します。
女王メドベージェワに追いつけ!樋口新葉・坂本花織ロステレコム杯2017
グランプリファイナルは日本開催の頂上決戦
世界6人だけで争われる頂上決戦グランプリファイナル。
その舞台となるのは、日本・名古屋です。
今季のグランプリファイナルは、「平昌五輪2018」開幕を控えた最後の大きな国際大会でもあります。
オリンピックのメダルを占う上でも、例年以上に熱い戦いが予想されます。
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樋口新葉選手 坂本花織選手出場
第1戦「ロステレコム杯」は、10月20日(金)から10月22日(日) ロシアの首都モスクワで開催されます。
女子シングル、日本からは樋口新葉選手と坂本花織選手が出場します。
日本女子選手は、オリンピック出場2枠をかけ、熾烈な代表争いが予想されます。
グランプリファイナルでの成績が五輪代表選考に大きく影響するので、ここは是非ともファイナル進出に向けて好スタートを切りたいものです。
自分らしいプログラムで
シニア2年目の樋口新葉選手が、オリンピック出場へ向けて1戦目から出場します。
樋口新葉選手の魅力といえば、まずはそのスピードです。
しかし昨季は表現にこだわりすぎたため、「自分の良さが目立たなくなってしまった」とシーズン終了後に語っています。
「来季はもっと自分に合ったプログラムを」と話していたように、今季は実に樋口新葉選手らしいスピードと表現力を携えたプログラムで臨んできました。
樋口新葉 「ジプシー」と「007」
今季国際大会初戦となった9月の「ロンバルディア杯」。
ショートプログラム「ジプシーダンス」では、冒頭の2回転アクセルを決め勢いにのります。
後半もそのスピードを活かし3回転ルッツ-3回転トーループのコンビネーション、最後の3回転フリップを鮮やかに決めます。
終わってみればスピン、ステップ全てレベル4!
74.26点の自己ベスト更新で1位発進となりました。
ジャッジ前で手をひらひらとさせる振りや、表情も怪しい雰囲気が出ていて、すでに振付を自分のものにしています。
リンクの端から端まで飛ばしまくって、見ていて気持ちの良い滑りでした。
海外初戦は自己ベスト更新!
翌日のフリーは「007〜スカイフォール」。
プログラム前後半に入れた、3回転ルッツ-3回転トーループを2本を決め、こちらもクリーンな演技で会場を魅了します。
スピンも綺麗にセンターが取れてトラベリングも全くありません。
腕や指先、首の動きが実に音楽にピタリと合って、昨季と比べてもひとつひとつの動きに注意が行き届いています。
ショートで首位に立ち、ちょっと緊張するかな、と思いきや、最初からスピード全開で力がみなぎっていました。
このプログラム、ステップが本当に格好良い!勢いと強さを感じさせます。
残念ながらアリーナ・ザギトワ選手(ロシア)に逆転優勝されてしまいましたが、ショートに続きフリーでも143.37点で自己ベスト更新。
PCSではアリーナ・ザギトワ選手を上回っていました。
さらに上位を目指して
とにかくこの大会、ジャンプが安定していて、ポンポンポンと実にテンポ良く跳べていました。
集中している時の樋口新葉選手は、非常に良いです!
体調もあることなので維持することは難しいでしょうが、この安定感が身に付けばさらに上位を狙えるはずです。
海外初戦からこの仕上がり!
このままオリンピックに向けて駆け抜けて欲しいです!
坂本花織 プログラムの変更
今季からシニア参戦の坂本花織選手は、グランプリシリーズ初出場です。
シーズン直前に急遽、ショートプログラムを変更。
全てのジャンプをプログラムの後半に跳ぶという、高難度なプログラムでシニアに挑みます。
変更直後の大会では、滑り込み不足からジャンプの安定感を欠いていました。
ロステレコム杯では、プログラムの完成度が鍵となりそうです。
とにかく初出場のグランプリシリーズ、のびのび滑ってほしいです。
女王メドベージェワ登場
地元ロシアからは、エフゲニア・メドベージェワ選手が出場します。
グランプリファイナル、世界選手権ともに2連覇中の絶対的女王の登場です。
日本選手に頑張ってはもらいたいですが、ここはエフゲニア・メドベージェワ選手の優勝で間違いないでしょう。
現実的にスコアを見ても、まだこの女王との差は歴然です。
今季初戦となった9月のオンドレイネペラ杯では、エッジエラーを取られるも、2位の本郷理華選手に大差をつけて優勝しています。
女子はノーミス演技の戦いになるので、このあたりも初戦のミスとしっかり修正してくることが予想されます。
優勝確実の2位以下は混戦模様のロシア杯
他にもロシアから実力者エレーナ・ラジオノワ選手、ベテランのカロリーナ・コストナー選手(イタリア)
アメリカからは今季3回転アクセルで挑む長洲未来選手と、昨季のアメリカ大会で補欠出場ながら銀メダルを獲得したマライヤ・ベル選手が出場します。
ロステレコム杯の表彰台、女王以外は混戦となりそうです。
しかし混戦ならばチャンスはあるはずです!
樋口新葉選手と坂本花織選手には、ファイナル進出に向けてなんとか2位、3位を死守してもらいたいところです。
女王に追いつけ追い越せで、自分を信じて強い気持ちでグランプリシリーズに挑んでほしいです!
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