新星発見!
2016/2017シーズン、女子シングルでは浅田真央さん、村上佳奈子さんの引退、
エース宮原知子選手の故障など悲しい話題が多かったですね。
ただ、嬉しい話題もあります。三原舞依という新星が現われたのです。
三原舞依選手は今シーズンがシニアデビューです。
2015/2016シーズン、ジュニアの大会で好成績を残すも
若年性特発性関節炎(若年性リウマチ)という難病を発症し、競技から離れることになりました。
その年の全日本選手権もベットで中での観戦することになってしまったのです。
治療のため入退院を繰り返しながらも今シーズンはシニアデビュー、
初戦の飯塚杯で3位、ドイツで行われたネーベルホルン杯で優勝を果たしました。
そしてグランプリシリーズにも初参戦します。
初戦のアメリカ大会で3位と表彰台に上がり、中国大会で4位と好成績を残しました。
初戦のグランプリシリーズと最終戦の国別選手権では得点も上がり、著しい成長をみせてくれました。
12月の全日本選手権では3位に入り、四大陸選手権と世界選手権の代表に選ばれました。
前年はベットの中で見ていた全日本選手権に翌年は表彰台に上がるほどに成長した三原舞依選手。
まさにフリーの曲と同じシンデレラです。
四大陸選手権では並みいる強豪を抑えて優勝、世界選手権では故障で欠場した宮原知子選手がいない中、
五輪獲得枠をかけたプレッシャーと戦いながらの演技となりました。
プレッシャーからなのか、ミスの少ない三原舞依選手はショートプログラムで最後のジャンプで転倒し、
15位と出遅れてしまいます。
しかし、フリーでは完璧な演技を披露し4位、総合5位と大幅に順位をアップさせました。
三原舞依選手の頑張りで日本の五輪出場枠は2枠を死守することができたのです。
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三原舞依選手の魅力はなんといっても安定感です。大きく崩れることはまずありません。
アクセルを除くすべてのトリプルジャンプを跳ぶことができ、
3回転ルッツ-3回転トウループ、3回転フリップ-3回転トウループ、3回転トウループ-3回転トウループ、2回転半アクセル-3回転トウループと
コンビネーションのバリエーションが多く、加点をのばすことが出来るのです。
また、ジャンプだけでなく、すべてのステップ・スピンともにレベル4を獲得できるスケーティング技術も備えています。
ただ、病気は完治しているとはいえ、治療をやめると再発の恐れもある病気です。
病気と付き合いながらの競技生活はとても大変だと思います。
病気に打ち勝った強い精神力が、大きな舞台でミスのない演技ができる要因ではないでしょうか。
今シーズンは想像以上の活躍を見せた三原舞依選手、来シーズンは平昌五輪出場を目指します。
三原舞依選手と樋口新葉選手がゲットした2つの五輪枠。できれは二人に出場して欲しいなと思う人は多いと思います。
ただ、この二人のほかに多くの選手が五輪出場をかけて切磋琢磨しているのです。
来シーズンも三原舞依選手が同様の活躍を見せてくれることを心から願っています。
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