羽生結弦

フィギュアスケート男子シングル│真4回転時代。

羽生結弦選手が「真4回転時代」そう言わしめたのが、まさに今シーズンだった。

ジュニア上がりのネイサン・チェンがクワド(4回転)フリップ、ルッツを跳んだ時、わたしはなにが起きた、すぐにはわからなかった。

先シーズンのボーヤン・ジンがクワドルッツを跳んだ時の高揚感を今も忘れられないが、今度は、唖然呆然だ。

全米選手権ですべてのクワドをネイサン・チェンが決めたときは、笑いが止まらなかった。

すごすぎて笑うしかなかったのである。


そうこうするうちに宇野選手がループを跳び、あっという間にクワド3種持ちになった。ベテランのパトリック・チャンまでもがクワド(4回転)の種類を増やし、度肝を抜かした。

なんと鮮やかな美しいクワドサルコーよ。なぜこれをソチオリンピック前に習得しなかったチャン、と心底なんとももったいない気持ちにかられた。

 

男子フィギュアは、むろん、高難度ジャンプだけが男子フィギュアではない。だが、高難度ジャンプは、男子競技のなかでしか成立しえない。なのでついつい誰それがクワドルッツを跳べそうだ、などという噂を耳にするだけで気持ちが高鳴ってしまう。

 

この真4回転時代を作ったのは、命名した羽生結弦選手自身に違いない。



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先シーズン世界最高得点・ワールドレコードを叩きだし、しかしながらいまだ総合得点では、羽生自身ですら更新できてない。

 

羽生結弦選手が出した世界最高得点・ワールドレコードは技術、演技点いずれも限りなく加点が満点に等しいものだった。

クワド(4回転)を増やそうが種類を増やそうが、まだあの演技には届かないのだ。

 

3月に行われた世界選手権・ワールドで羽生結弦選手が出したフリーの点数は世界最高得点・ワールドレコードを更新しミスなく演技としては素晴らしかったが、残念ながら昨季と比べれば若干加点が渋いものだった。

ショートでミスが出たのと滑走順序が早まったため、いわゆる点を抑え気味したのではないかという印象を拭えなかった。

こればかりは運もあるので仕方がない。

 

 

さて、そうしてやはり世界最高得点・ワールドレコードを更新したのは羽生結弦選手だったわけだが、上げた構成はクワドループのみ。

あとはスピンにしろステップにしろ加点がもらえる演技を滑り、滑走順が早かろうがしっかりもらえる最低の、そして最大限の点を取り、とても羽生結弦選手らしい演技でしっかりと優勝を飾ってみせた。

 

 

 

真4回転時代は、クワド(4回転)の数は増えたが、クワドの数だけでは勝てない。

クワド(4回転)の種類とトータルパッケージを揃えた者が勝つ、そう明言したとおりのことをやってのけ羽生結弦選手がワールドを優勝した。

 

ただそれを誰もが、特にシニアに上がりたての選手ができるものではない。戦法は変えなくてはならない。

そう、かつて羽生結弦選手がパトリック・チャンに取った戦法と同じだ。

表現で追いつけなければ技術で上げる。

PCSは天井が決まってるが、テクニカルには上限がない。

 

 

ネイサン・チェンはクワド(4回転)を既に4種跳んでくるし、金博洋・ボーヤン・ジンも4種、宇野昌磨選手も3種、

そしていまジュニアの男子で

アメリカのヴィンセント・ゾウという選手がいるが、彼も既にクワドルッツを試合で決めている。

 

個人的には、シニアで跳ばれているクワドルッツと比べても、ヴィンセント・ゾウがいちばんきれいだと認識している。

高さ、飛距離、流れが素晴らしく、抜群に美しい。彼も来季シニアに参戦する。

ジャンプだけでなくスケーティングも達者な選手だ。この面々が、おそらくクワド(4回転)の本数をさらに増やすのはもう明白だ。

 

国別対抗戦2017ではネイサン・チェンや宇野昌磨選手はクワド(4回転)の本数を増やして既に挑んでいる。



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羽生結弦選手も最後までフリーをクワド6本に挑むかどうするか迷ってやめたとのことで、キングがまだ増やしたら下がなかなか追いつかないが、失敗を取り戻すためのものなので来季の構成にはいまのところ関係がないといえる(先のことはわからないが)

 

「自分は元々凄いジャンプを飛ぶ選手ではないので、底上げをします」という羽生結弦選手の控えめなインタビューをまともに受けるなら、来季の構成上げはないのだろう。

クワドルッツ、クワドアクセルを本当に入れないなら、いまの構成のまま、若干の構成上げがあったとしてもショートでクワドループをコンビネーションにするかどうかというところだ。

 

思えばソチも前年から構成は上げず(なかなかクワドサルコーが決まらなかったためでもあるが)オリンピックに臨んだ。ワールド・世界選手権でフリーはパーフェクトな演技をして世界最高得点・ワールドレコードも出したのに構成を上げないなんてことがあるのだろうかとにわかには信じられなかったが、まあなんと言っても来季は平昌五輪がある。

王者は粛々と持っている武器の手入れをし、挑む勇者たちは、新しい武器を手にいれるための険しい一年となるに違いない

早くも新しいシーズンへの幕開けが待ち遠しくて仕方がない。

 

 


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