スケートアメリカ2017最終決戦!名古屋ファイナル出場は誰?

ISU GPS Skate America

グランプリシリーズ 2017

スケートアメリカ杯

男子ショート・SP 11月25 朝9時54分〜

男子フリー・FS 11月26 朝5時57分〜

ファイナル出場決定!第6戦スケートアメリカ

ショート・SP滑走順 公式サイト▶
フリー・FS滑走順 公式サイト▶
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ファイナル決定!アメリカ大会

波乱のグランプリシリーズもいよいよ最終戦を迎えました!ラストを飾るのはアメリカ大会です。第6戦目スケートアメリカが、11月24日(金)〜11月26日(日) ニューヨーク州レイクプラシッドで開催されます。このアメリカ大会で来月の名古屋ファイナル進出選手が全て決定します!

ファイナル進出選手

フィギュアスケート 動画

(順位・獲得ポイント・合計点)

  • 宇野昌麿  1位・2位  28pt 574.42
  • コリヤダ  3位・1位 26pt 550.44

 

  • ブラウン  2位・4位 22pt 507.09
  • フェルナンデス  6位・1位 20pt 536.77
  • ミーシャ・ジー  4位・3位 20pt 513.67
  • サマリン 3位・4位 20pt 503.19

 

男子シングルは第5戦を終えファイナル進出が確定しているのは、宇野昌麿選手とミハイル・コリヤダ選手2人だけ。6枠のうち4枠がこのアメリカ大会で決定します。今季、波乱の男子シングルらしく最後までもつれました!

ファイナル進出をかけてアメリカ大会出場選手

  • ネイサン・チェン ロシア杯・1位 15pt
  • ボロノフ  NHK杯・1位 15pt
  • ボーヤン・ジン 中国杯・2位 13pt
  • リッポン NHK杯・2位 13pt

 

15pt獲得のネイサン・チェン選手、セルゲイ・ボロノフ選手は、たとえ表彰台を逃しても5位以内でファイナル進出が確定します。一方13pt獲得のボーヤン・ジン選手、アダム・リッポン選手は、自力でファイナルを決めるためには3位以内が必要となります。

 

4位の場合にはジェイソン・ブラウン選手を加えてのスコア勝負となりますが、果たしてファイナルへの切符は誰の手に?

臨機応変の強み ネイサン・チェン選手

優勝の本命はやはりネイサン・チェン選手です。ジャンプが決して好調というわけでなくても、転ばない、抜けない、回転不足を取られない、という強みがあります。さらに状態によっては、試合毎にジャンプ構成を変えることができる臨機応変さも大きな武器となっています。

 

初戦のロシア杯では、最初4回転5種構成の予定だったところを、4種5本に変更し羽生結弦選手を抑えて優勝しました。4回転ループが不調だったことから、リンクに上がる直前に、4回転トーループ2本へと変更。このように最初の構成にこだわらず、その日の状態に合ったベストなプランを選択し試合に臨むことができるのです。

 

ちなみにこのプランは全部で「A〜D」まであるそうで、ロステレ杯で披露したのは「プランB」とのことです。
自国アメリカの大きな期待を背負ってのアメリカ大会では、どのプランを見せてくれるのか注目です!

 

30歳で自己ベスト更新!セルゲイ・ボロノフ選手

ベテラン生き生きNHK杯を制したセルゲイ・ボロノフ選手。自身グランプリシリーズ参戦12シーズン目にしての初優勝でした。さらには30歳にしてパーソナルベストの更新!(252.55→271.12)1995/1996シーズンより始まったグランプリシリーズでの男子シングル史上最年長記録となりました。

 

NHK杯で日本人以外の男子選手が優勝したのは、2009年のブライアン・ジュベール氏以来のこと。ロシア人としては、2002年のイリヤ・クリムキン選手以来となる優勝でした。(その前は2000年のエフゲニー・プルシェンコ氏)

 

20代前半で引退を迎えることの多いフィギュアスケート界において、この快挙の裏には様々な苦労があったことでしょう。羽生結弦選手の直前の怪我による欠場によって、久しぶりに日本人のいない表彰台となったNHK杯でしたが、多くの人たちがセルゲイ・ボロノフ選手の優勝を心から祝福していました。

 

今季絶好調のセルゲイ・ボロノフ選手!是非ファイナルへ進出して、また日本のフィギュアファンを楽しませてほしいです!

 

最強!4回転ルッツ ボーヤン・ジン選手

初戦を終え13pt獲得のボーヤン・ジン選手。昨シーズンファイナル進出を逃しているだけに、今季にかける思いは強いのではないでしょうか?初戦中国杯ではジャンプに安定を欠きましたが、表彰台2位を確保したあたりはさすがの強さを感じさせました。

 

試合後には、足首、踵に怪我をしていたと報じられていたので、そのあたりもジャンプの乱れに影響したのかもしれません。今季は波乱の男子シングル、高難度プロでの自爆大会については、フィギュア関係者からも疑問を呈する声が多く聞かれます。

 

しかし、ほんの数年前まではこれほどまでに4回転ルッツが跳ばれる日が来るなんて誰も想像していませんでした。
男子選手たちの4回転に対するタガが外れたのは、ボーヤン・ジン選手がいとも簡単に(見える)デッカイ4回転ルッツを跳んだからです。

 

もちろんフィギュアスケートはジャンプだけではありませんが、このアメリカ大会、ボーヤン・ジン選手とネイサン・チェン選手の対決にも注目したいです!

 

昨季ファイナル進出 アダム・リッポン選手

昨季、足の骨折でシーズン後半を欠場したアダム・リッポン選手。初戦のNHK杯、ショートは4回転ジャンプを入れないプログラム構成でノーミスし2位につけました。フリーではこだわりの4回転ルッツにも着氷!

 

残念ながら回転不足となりましたが、骨折からの完全復活を見せてくれました!翌日はスケーティング無しの歌唱、という驚きのエキシを披露し会場を盛り上げました。昨季同様に、今季もファイナル進出を決めてほしいです!

勝負の全日本に向けて!無良崇人選手

残念ながらファイナル進出はありませんが、日本から無良崇人選手が出場します。初戦のカナダ大会は、ジャンプが不安定で不本意な結果となってしまいました。このアメリカ大会では、無良崇人選手本来のスケートを取り戻してほしいと切に願っています!

ソチ五輪出場が叶わなかった悔しさをバネに、今シーズンこそは平昌五輪に行ってもらいたいです!

 

急遽出場となったハン・ヤン選手(中国杯・5位)をはじめ、ヨリック・ヘンドリックス(スケカナ・5位)、ケビン・レイノルズ選手(中国杯・8位)、ダニエル・サモヒン選手(ロステレ杯・12位)、そして初戦カナダ大会を欠場したマキシム・コフトゥン選手も出場します。

一筋縄ではいかない今季の男子シングル。大方の予想に反して大波乱があれば、ハビエル・フェルナンデス選手のファイナル行きもあるかも!?名古屋ファイナルを目指し、最終決戦アメリカ大会から目が離せません!