羽生結弦選手 世界中から愛されるわけ

世界各国からの応援バナー

2月に開催される平昌五輪が迫る中、男子フィギュアスケートは世界中から大きな注目を集めています。もちろんその中心にいるのはソチ五輪金メダリスト、日本の羽生結弦選手です。

 

羽生結弦選手が出場する大会には、日本のみならず海外からも多くのファンが詰めかけます。
グラプリシリーズ初戦のロステレコム杯にも、世界各国からたくさんのファンがロシアに足を運びました。

 

その人気の凄まじさは、会場中に掲げられていた羽生結弦選手への応援バナーを見ても一目瞭然!しかも日本やアジア各国だけでなく、フィギュアスケートには縁遠いと思われる南米のファングループのバナーもありました。

 

現在は日本にいても、羽生結弦選手の出場する試合のチケットを入手するのは非常に困難となっています。そのため遠く離れた海外ファンたちにとっては、「このロシア大会を逃してはユヅルを見れない!」という強い思いがあったのかもしれませんね。

羽生結弦 海外の反応2017 まとめ

プーシャワーは中国ファンの強い思い

羽生結弦選手の演技後、リンクに投げ込まれる恒例のプーシャワー。みるみる黄色に染まっていくリンクは壮観でさえあります。このプー絶景を作っているのは、ほとんどが中国のファンだといわれています。

 

あのたくさんのプーさんは、施設などに寄付されているという話は有名ですね。なので日本のファンの多くは、羽生結弦選手の手元に届かないのならばと、今ではプーさんを投げ入れることはあまり無いとされています。

 

しかし中国ファンは違います!羽生結弦選手に届かないことなど百も承知で、あえてプーの雨を降らすのです。プー=ユヅル、プーさんは羽生結弦選手のシンボルです。

 

ですから「ユヅルが滑った後にはリンクは黄色くなっていなければダメだ!」という強い矜持が彼女たちにはあるようです。羽生結弦選手は別格だと、世界中に見える形で表しているのがプーシャワーなんですね。

 

アスリートというよりはアイドルのような熱狂ぶりの中国ファンには賛否両論あります。しかし彼女たちが降らしたプーの雨は、寄付されたりまたはちびっ子スケーターたちにもプレゼントされています。

 

ロシア大会でも、プーを抱いた嬉しそうなちびっ子スケーターたちの笑顔がSNSから見ることができました。はじめから羽生結弦選手に持ち帰ってもらおうなんて思ってない!という中国ファンたちの心意気です。

 

羽生結弦選手大好き!イタリア実況コンビ

羽生結弦選手の人気はファンのみならず、海外の実況・解説者からも絶大な支持を受けています。なかでもイタリア・ユロスポ実況の、マッシミリアーノ・アンベージ氏と解説者のアンジェロ・ドルフィーニ氏は有名です。

 

いつでも羽生結弦選手への賞賛を惜しまない熱い解説のマッシミリアーノさんと、元イタリアチャンピオンでオリンピアンで国際テクニカルスペシャリストの資格を持つアンジェロさんの実況解説は羽生愛が炸裂です!

 

世紀の大逆転劇で世界一を奪回した世界選手権ヘルシンキ大会で、演技途中に感極まり「僕はもうダメだ!」と仕事放棄(?)してしまったマッシミリアーノさん。冷静にひとりで実況を続けるアンジェロさんの横からは、マッシミリアーノさんの嗚咽やら鼻をすする音やらが思い切り聞こえていました。

 

涙声で叫び出したかと思えばまた「後はたのむ」と言って鼻をすすり出したりと、マッシミリアーノさん本当に羽生結弦選手のこと好き過ぎです!

 

そんなマッシミリアーノさんですが、時にはジャッジに対して、またはルール改正についてなど疑問を呈したりしています。かなり強く批判することもありますが、その内容からは本当にフィギュアスケートに対する熱い思いと愛情が伝わってきます。

 

羽生結弦選手の4回転ルッツやアクセルについても、以前から練習で跳んでいると豪語していたあたり、独自のソースも持っている様子です。今季の世界選手権開催の地は、お二人のホームであるイタリアです。

 

イタリアにも熱狂的な羽生結弦選手のファングループがあるので、出場となったら大いに盛り上がることでしょう。その時には是非、マッシミリアーノさん、アンジェロさんコンビの解説で見たいものです。

 

羽生結弦 海外の反応2017 まとめ

フィギュア王国ロシアからの絶大なる人気

ロステレコム杯では、地元ロシアからの歓迎振りには本当に驚かされました!なかでも一際目を引いたのは「結弦!オリンピックシーズンの大勝利を」と掲げられたプラカードです。一字ずつ並べたこの18枚のプラカードを作ったのは、ほかならぬ地元ロシアのファンたちです。

 

羽生結弦選手のロシア大会出場が決まるとすぐに制作に取りかかり、争奪なチケット競争を勝ち抜いて手にした試合観戦でした。ロシアは長年にわたり、トップを走り続けるフィギュア王国として君臨し続けています。

 

残念ながらここ近年、男子シングルにおいては期待通りとはいかない状況ですが、フィギュアにスケートに目が肥えたロシア国民から、自国の選手を差し置いてここまで高い人気を誇るとは本当に凄いことです!

 

「羽生は唯一無二」名伯楽ミーシンコーチ

海外での羽生結弦選手の人気は、多くのフィギュアスケート関係者からも絶大なる支持を得ています。皇帝エフゲニー・プルシェンコ氏を指導したことでも知られる、名伯楽のアレクセイ・ミーシンコーチもそのひとりです。

 

ロシアのメディアが報じた記事によると、ミーシンコーチは羽生結弦選手のことを「染色体の魔法のような結合」とし、「羽生のような唯一無二の創造物はごく少数の人たち」と賞賛の言葉を並べています。

 

エフゲニー・プルシェンコ氏を輩出したように、本来であれば逸材の宝庫であるロシアの中においても、羽生結弦選手の別格ぶりが明確に伝わってきます。

 

「羽生を好きにならずにいられない」タチアナ・タラソワさん

浅田真央さんを指導したタチアナ・タラソワさんも羽生結弦選手への賛辞を惜しみません。ソチ五輪後は「転倒したのにチャンピオンになった者などいない」など、羽生結弦選手に対して辛口だったタラソワさんですが、今ではすっかり考えが変わった様子。

 

そのきっかけとなったのは、2015/2016シーズンのNHK杯でした。当時歴代記録を更新した羽生結弦選手の演技を目の当たりにして、今日まで生かしてくれたこと、そしてこの演技を見られたことに対し、神様に感謝まで伝えています。

 

その後、タチアナさん自ら是非滑ってほしい曲があると「星降る夜 Notte Stellata」を羽生結弦選手に贈った話は有名ですね。羽生結弦選手が出場していないある国際大会でのことです。

 

ドイツの解説者が、ジャンプが思うように決まらない選手に対して「トップになるためには上手く行かない日があっても諦めないことが大切。その点でとても優れているのが『ユヅル・ハニュー』」と話していました。そうなんです!

 

どんな苦難や困難にも決して諦めずに立ち向かって行く精神こそが、羽生結弦選手最大の強みであり魅力なんです!タラソワさんが「私たちが好きにならずにいられない羽生」と表した通り、人気と実力を兼ね備え、世界中から愛されている羽生結弦選手を本当に誇りに思います。