三原舞依のフィギュアスケート全日本選手権2017

平昌オリンピックの代表切符は誰の手に?

グランプリシリーズファイナルが終了し、すでにヨーロッパでは国内選手権が行われています。日本でも平昌五輪出場をかけた国内戦、フィギュアスケート全日本選手権大会2017がいよいよ幕を開けようとしています。

 

オリンピックシーズンの全日本選手権は、これまでも多くのドラマが生まれてきました。女子代表の出場切符は2枚。わずか2人しか出場できない平昌五輪代表の座を射止めるのは誰になるのか?泣いても笑っても全日本選手権の舞台で全てが決します!

 

今季鬼門はショートのタンゴ?

シニア2年目、さらなる飛躍が期待されている三原舞依選手ですが、グランプリシリーズでは2戦ともに4位となりファイナル出場を逃しました。やはり今季の鬼門はショートプログラムのタンゴでしょうか?

 

オリンピックシーズンに新境地に挑んだ三原舞依選手のタンゴですが、正直評判はあまりよくありません。三原舞依選手が全日本選手権2017で優勝、表彰台に上がるためには、プログラムの変更をすすめる意見も多く目にします。

 

タンゴは人によって合う合わないがはっきりと別れるプログラムです。三原舞依選手のあの滑らかなスケートが、今ひとつタンゴに合わない要素なのかもしれません。しかしシーズン序盤から比べると、実戦を重ねるごとに身のこなしも確実に良くなってきています。

 

ここまで積み上げ滑り込んできたプログラムですから色々な声はあるでしょうが、三原舞依選手にはこのままタンゴでフィギュアスケート全日本選手権2017を頑張ってもらいたいです。

三原舞依 全日本選手権2017 SP動画

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SP 64.27 7位

伸び悩むPCSと表現面の苦労

今季、三原舞選手を苦しめている要因のひとつにPCSの伸び悩みがあります。演技後のキスアンドクライで、伸びないスコアに「えっ?」と不安げな表情を浮かべる三原舞依選手の姿を何度も目にしました。

 

グランプリファイナルの前後では、代表選考基準となっている世界ランク、シーズンランクの項目で三原舞依選手の名前が対象外となりました。比較的ジャッジの緩いジャパンオープンで少し多めに出ていたPCSでしたが、シーズンに本格突入すると、今季急成長の樋口新葉選手と怪我から復活した宮原知子選手に追い上げられ、このような結果となってしまいました。

 

ショートとフリーはタイプの異なるプログラムですが、どちらも表現面で苦労しています。プロラム自体は2つとも、オリンピックシーズンに相応しい凄く計算された良いプログラムのはずです。

 

選曲云々というよりは、体の動かし方、細かい音の拾い方といったプログラム全体の見せ方の部分で、他のトップ選手たちと差がついているように見えます。三原舞依選手の持ち味は、スピードを活かした滑らかさなスケーティングです。自分の力を信じ三原舞依選手には全日本選手権2017で大逆転劇を見せてもらいたいです!

 

優勝目指し大勝負へ!

三原舞依選手はフィギュアスケート日本選手権2017に向け、ファイナル後は国内で調整を続けています。中野園子コーチの元で共に練習をしている、今季シニアデビューの坂本花織選手は親友で良きライバルでもある存在です。

 

そんな坂本花織選手のスケートアメリカでの銀メダル獲得も、三原舞依選手にとっては全日本選手権2017への良いモチベーションとなったのではないでしょうか。ファイナル進出を逃し選考争いをリードされた三原舞依選手は、フィギュアスケート全日本選手権2017で優勝を狙って全力で攻めてくるはずです。

 

三原舞依選手は以前インタビューでこのように語っています。
「自分は世界ジュニアにも出たことがない、コツコツ努力をしなければいけないタイプ。人と戦うにはもっと努力しなければならないと思い続けている」

 

「病気から復帰して一番思ったのは試合がすごく楽しい、たくさんの人たちに見てもらう中でひとりだけで滑れる、こんなスポーツは他にない」

 

「代表枠を2枠にしてしまった以上、そのひとつにしっかり座れるように、練習から限界まで取り組まねば。いつも全力でやり抜きたい」

 

妥協を許さない努力家、病気を乗り越え復帰した強い精神力、そして代表2枠に対する責任感。これら積み重ねた日々の努力と経験は、平昌五輪代表を決する舞台で必ず生きてくるはずです!

 

最後に歓喜の涙を流すは、大きな苦難を乗り越えてきた選手であってほしい!三原舞依選手の大勝負をかけた全日本選手権2017がいよいよ始まります!