羽生VS宇野 330点超え男子フィギュア異次元の戦い2017

羽生結弦 宇野昌磨

真・4回転時代、ハイリスクなルール改定

昨シーズンの男子フィギュアスケートは、近年稀に見る激しいバトルが繰り広げられました。

高難度の4回転ジャンプに挑戦しながら、ひとつのミスも許されない、そんな「真・4回転時代」に突入したのです。

羽生VS宇野 330点超え男子フィギュア異次元の戦い2017

多くの選手たちがジャンプ構成を上げていたためにスルーされがちでしたが、実は昨シーズン、4回転ジャンプに関してルール改正が行われていました。

4回転ジャンプで転倒した場合の減点が「−4」から「−5」になっていたのです。

これは転倒した場合の4回転トーループと、質の高い3回転トーループならば、その得点差はほとんど無くなる、というものです。

さらに4回転トーループを最悪回転不足で転倒した場合、質の高い3回転トーループの方がより高得点となります。

4回転ジャンプにとって、とてもハイリスクとなるルール改定だったのです。

「真・4回転時代」に歯止めをかけようというのか、オリンピックを前年に控えてのルール改定に、「選手のモチベーションが下がるのでは?」と危惧する声も多くありました。

しかし、蓋を開けてみればそんな過酷な条件をものともしない、白熱したジャンプバトルとなったのです。

330点超えと金メダル

ソチ五輪メダルよりも重くなったという2018平昌五輪金メダル。

手にするのは誰かと考えた時、やはり優勝スコアがひとつの鍵となりそうです。
急激な進化を遂げた昨シーズン、ヘルシンキワールドでは300点を越えても表彰台に立つことができませんでした。

そして6位の選手ですら290点を超えていたのです。

こんな異次元の戦い、シーズン前に誰が予想できたでしょう?

そこで2018平昌五輪金メダルも、このヘルシンキワールドの330点がひとつのポイントとなることが予想されます。

今季、ジュニアからシニアへ移行してくる有力選手はいますが、まずはこのヘルシンキワールドから、6位までの選手たちに注目してみましょう。



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自分超えを目指して!羽生結弦選手

ソチ五輪金メダリストで現世界王者。

ショートプログラム110.95点、フリースケーティング223.20点 トータルスコア330.43点の現世界歴代最高得点記録保持者で世界ランキング最高位1位。

2012年から2017年の昨シーズンまで、11回の世界記録を更新している羽生結弦選手。

はやり今季も、羽生結弦選手が中心となっていくことは間違いないでしょう。

今季は世界最高得点を叩き出した2つのプログラムを引っ提げて、オリンピックシーズンに挑みます。

2年前どころか、昨季よりも更に構成を上げてくることも判明しています。世界に対して330点の上を目指すことを、高らかに宣言したに等しいプログラム選曲でした。

プログラム発表当時は、新しいジャンプに関して「練習はしているし跳べるが入れるつもりはない」と、あくまでもプログラムの完成度を高める戦略を語っています。

その後、「4回転ルッツを入れてくる予定」との情報がありましたが、本人からのコメントではないため真意のほどは定かではありませんでした。

ブラインアン・オーサーコーチも、4回転ルッツに関して「今季の計画に入っている」と語っています。
羽生結弦選手は「プログラムに溶け込んだジャンプ」に強いこだわりを持っています。

ですから今後、4回転ルッツをプログラムに入れてくる時には、羽生結弦選手が納得したレベルのものになっているはずです。

世界王者が超えるべき壁は常に「過去の自分」です。

今季もこの稀有なスケーターから目が離せません。

 

羽生VS宇野 330点超え男子フィギュア異次元の戦い2017

初戦から300点超え!宇野昌麿選手

今季初戦となったチャレンジャーシリーズ・ロンバルディア杯2017で、宇野昌麿選手が昨シーズンに続き優勝、2連覇を果たしました。

しかも昨シーズンの世界選手権で出した自己ベストを更新しての連覇でした。
シーズン初戦から319.84点という高得点。

トータル7本の4回転ジャンプで、初戦から余裕の300点超えとは、シーズン序盤とは思えない安定感です。
実戦で初めて4回転サルコウにも成功。

今後、さらにプログラムもブラッシュアップされていくでしょうし、4回転ルッツを組み込むことも示唆しています。

このまま完成度を上げてきたら、どこまで伸びるのか全く想像できません。
宇野昌麿選手の強みは何といっても抜群の安定感です。

スタミナがあるからこそ、波が無い一定の力を持続することが可能なのでしょう。
グランプリファイナルは地元、名古屋ですから本人も力が入っているのではないでしょうか。

目標は2022北京五輪?金博洋選手

世界選手権後の記者会見の席で羽生結弦選手が「彼が今の4回転時代を作り出した」と語った中国の金博洋(ボーヤン・ジン)選手。

羽生結弦選手の言葉通り、今の「真・4回転時代」を開拓してきたのは、間違いなくボーヤン・ジン選手です。

ボーヤン・ジン選手が高難度の4回転ルッツをクリーンに跳んで、プログラムの中にしっかりと組み込んできたことによって時代が急速に進歩したのです。

昨季はシーズンン前半の出遅れからグランプリファイナルの出場を逃すなど、ネイサン・チェン選手の影に隠れた感もありましたが、世界選手権では銅メダルを獲得しました。

先日行われた中国国内大会では、2つの新プログラムを披露しています。

ショートプログラムの「グリーン・ディスティニー」は、自国の映画音楽ということもあり、民族楽器を用いた楽曲がボーヤン・ジン選手にとてもよく合っていました。

オリエンタルなイメージで、昨シーズンよりぐっと大人っぽい仕上がりはオリンピックにぴったりな選曲です。

一方のフリープログラム「惑星」と「スターウォーズ」。

ファンの間では大遭難フリーと言われるほど、ジャンプの転倒が相次ぎました。(6回の転倒で−12点の減点)

幸い怪我ではないようでしたが、これは単にジャンプが不調だったというよりは、ジャンプ前のターンやステップなどの繋ぎを増やした結果だったのではないでしょうか?

ほぼノーミスだった世界選手権で3位だったボーヤン・ジン選手が、さらに上を目指すために必要なのはPCSを上げることです。

そのためには繋ぎを増やさなくてはなりませんが、それだとスピードが落ちるためジャンプに必要な高さが出なくなります。

それがこの大遭難フリーの原因に繋がったのではないかと推測します。

オリンピックが開催される2月まで間に合うのかちょっと疑問ではありますが、目標は「2022北京五輪」だとしたら納得できますね。



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羽生VS宇野 330点超え男子フィギュア異次元の戦い2017

4回転ループ投入?ハビエル・フェルナンデス選手

昨シーズンはグランプリファイナル、世界選手権と表彰台を逃したスペインのハビエル・フェルナンデス選手ですが、2度の世界王者に輝いた実力は本物です。

ヨーロッパ選手権5連覇、メダルを逃した昨季の世界選手権のショートプログラムでは自己ベストを更新し首位に立っています。

昨季は他のトップ選手たちが4回転ジャンプの種類や本数を増やす中、ハビエル・フェルナンデス選手はショート2本、フリー3本構成で、プログラムの完成度を高める戦略で臨みました。

ハビエル・フェルナンデス選手は、質の良いジャンプと演技構成点で高い評価を得ることができる選手です。

ハイリスクとなった4回転ジャンプより、確実に加点が付く3回転ジャンプの方が得点源となるわけです。
しかし、今季は4回転ループの挑戦と、3回転の3連続ジャンプを入れるという情報が入っています。

4回転トーループ、サルコウともにとても質の高いジャンプですので、新たなループジャンプにも期待が高まります。

ハビエル・フェルナンデス選手は、何かの役になりきって演技するのをとても得意としています。
会場全体があたかも舞台のように、観客達を自分の演技に引き込むのです。

高いPCSは羽生結弦選手と互角か、試合によってはそれ以上の時もあります。

新しいジャンプを加えたハビエル・フェルナンデス選手に注目です。

 

4回転サルコウに成功!パトリック・チャン選手

ソチ五輪後1年の休養を経て競技の世界に戻ってきたカナダのパトリック・チャン選手は、27歳で2018平昌五輪を目指します。

復帰当初は若手選手たちの4回転バトルに疑問を呈する発言をしていましたが、その後「自分のゴールと時代のズレ」に気が付いたと語っています。

練習拠点を変えたチームにはネイサン・チェン選手も参加しており、彼の存在がパトリック・チャン選手に良い影響を与えた様子です。

昨シーズンは新しいジャンプとなる4回転サルコウに挑戦し、試合で見事成功させています。

ソチ五輪後の休養から競技復帰は、引退した浅田真央選手と同じです。

それを考えると、復帰後新しいジャンプを習得し、進化著しい男子フィギュア界において、最終グループ6名の中に名を連ねていることが、どんなに凄いことなのかが窺えます。

今季はさらに4回転フィリップを入れるという情報がありますが、今現在の時点ではまだ微妙な印象です。

パトリック・チャン選手は、ショートプログラム100点、フリースケーティング200点超えをしているにも関わらず、実は300点超えをしていません。

2つのプログラムを揃える難しさもありますが、昨シーズンはフリーでのジャンプミスがありプログラムをまとめることに苦労していました。

そのため、PCSも伸び悩みましたが、ジャンプがクリーンに決まれば高いGOEがつく選手ですので、まずはジャンプの成功が大きな鍵となりそうです。

 

世界初!5種の4回転ジャンプ、ネイサン・チェン選手

昨シーズン、シニアデビューし四大陸選手権チャンピオンとなったアメリカのネイサン・チェン選手。
今季初戦となるU.Sインターナショナルクラシックでは4回転ループを決めて、アクセル以外5種類の4回転

ジャンプを国際大会で成功させました。

しかも、初成功した4回転ループには1.6点の加点が付いています。

5種類の4回転ジャンプ成功という偉業もさることながら、まだ初戦ということで明らかにペースは上げていない様子です。

昨季は全米選手権、四大陸選手権を優勝したものの、靴問題や足の故障から6位となった世界選手権では「ピーキングに失敗した」と語っていたように、初戦はあえて構成を落としたのでしょう。

いずれにしても5種の4回転を試合で成功した最初の選手となったわけで、これで今後ペースを上げてきたら・・・。

おそらくは今シーズンのネイサン・チェン選手は、ジャンプ構成NO.1になることが予想されます。

初戦で4回転ループに成功した今、5種7クワド構成なんて夢のプログラムが観られるかもしれません。
恐るべし18歳です。

2018平昌五輪開催を願って

2018平昌五輪のメダルが発表されました。

「選手の努力と忍耐」を表現したダイナミックな斜線があしらわれたメダルは、2014ソチ五輪と比べ金メダルと銀メダルはより重くなり、銅メダルは軽くなったとのことです。

韓国初開催となる冬季五輪で、男子フィギュアは歴史に名を刻む激闘が予想されています。

政治的な問題によって選手たちの努力が無駄にならないよう、とにかく2018平昌五輪が無事に開催されることを願います。



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