「日本女子の巻き返し!グランプリファイナル名古屋大会」

世界王者、女王不在のグランプリファイナル2017

大波乱のオリンピックシーズン、グランプリファイナル出場を目前に、女王エフゲニア・メドベージェワ選手の欠場が発表されました。これで男子に引き続き女子も、世界ランキング1位の現世界王者不在のファイナルとなりました。

シニアデビューしてから3シーズン目、女子シングル界を牽引してきた絶対的存在のエフゲニア・メドベージェワ選手でしたが、NHK杯後の検査で右足中足骨のヒビが判明。自身はグランプリファイナル3連覇をかけ出場に意欲を示すも、状態を考慮しての決断となりました。

棄権者続出のグランプリシリーズ、大切な平昌五輪を控えこれ以上怪我人が出ないよう、また怪我を抱えている選手の皆さんには一日も早い回復を願います。

 

グランプリファイナル2017開催国は日本・名古屋市

たとえ王者・女王が不在であっても、せっかく日本で開催されるファイナル大会です。気持ちを切り替えて選手のみなさんを応援していきましょう!

 

ISU Grand Prix Final

フィギュアスケート

グランプリファイナル2017

12月7(木)〜10(日) 名古屋 日本ガイシホール

 

ショートプログラム滑走順・時間

1番滑走 宮原知子 18時55分

2番滑走 樋口新葉 19時09分

3番滑走 ソツコワ 19時15分

4番滑走 コストナー 19時22分

5番滑走 オズモンド 19時28分

6番滑走 ザギトワ 19時35分

 

グランプリ・ファイナル女子SP 公式スコア▶
FS 公式スコア▶

グランプリ・ファイナル女子SP ライブ動画放送▶



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宮原知子 グランプリ・ファイナル2017 SP動画

SP 74.61 3位

 

樋口新葉 グランプリ・ファイナル2017 SP動画

SP 73.26 5位

 

ソツコワ グランプリ・ファイナル2017 SP動画

SP 74.00 4位

 

コストナー グランプリ・ファイナル2017 SP動画

SP 72.82 6位

 

オズモンド グランプリ・ファイナル2017 SP動画

SP 77.04 1位

 

ザギトワ グランプリ・ファイナル2017 SP動画

SP 76.27 2位

 

 

女子出場選手(グランプリシリーズ2戦のスコア・順位)

  • アリーナ・ザギトワ(ロシア)  213.88(1) 213.80(1)
  • ケイトリン・オズモンド(カナダ)  212.91(1) 206.77(3)
  • カロリーナ・コストナー(イタリア)  215.98(2) 212.24(2)
  • マリア・ソツコワ(ロシア)  192.52(2) 208.78(2)
  • 樋口新葉(日本)  207.17(3) 212,52(2)
  • 宮原知子(日本)  191.80(5) 214.03(1)



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グランプリファイナルを制するのは?

女王の欠場により、勝利の行方は混迷の様相を呈してきました。今大会出場選手の中で過去にファイナルを制しているのは、カロリーナ・コストナー選手のみ。

(2011/2012シーズン)2回出場の宮原知子選手(2位・2位)、1回出場のケイトリン・オズモンド選手(4位)とマリア・ソツコワ選手(5位)、樋口新葉選手、アリーナ・ザギトワ選手は今大会が初出場です。女王不在のグランプリファイナルを制するのは一体どの選手となるのでしょう?

 

日本女子の巻き返し!

グランプリシリーズ最終戦・アメリカ大会を前に日本女子のファイナル進出選手は未確定。6番手につけていた樋口新葉選手も、アメリカ大会の結果次第という状況もあり、17シーズン続いてきたファイナル進出に黄信号が灯りました。

 

が、そんなピンチを救ったのは、左股関節の疲労骨折から約11ヶ月に復帰を果たした日本のエース宮原知子選手でした。今季グランプリシリーズ初となる日本人選手の優勝で、樋口新葉選手のファイナル進出を見事アシスト!自身もエフゲニア・メドベージェワ選手の棄権からファイナル進出を決めました。

18シーズン連続となるグランプリファイナル進出、ここから日本女子の巻き返しが始まります!

 

繰上げ出場でも優勝候補!宮原知子選手

214.03点のハイスコアで優勝したアメリカ大会、ショートでコンビネーションジャンプを失敗していることを考えても伸びしろ十分です。ジャンプの練習ができない時期に滑り込んでいたという、スピン、ステップはいずれもレベル4を獲得。ジャンプも怪我以前に比べ飛距離が伸び力強くなっています。

 

演技構成点の伸びに注目!

リハビリ中は振付など「演技力の向上」に力を入れたとインタビューで語っていました。宮原知子選手のパーソナルベストは、昨年のグランプリファイナル(2位)での218.33点ですが、その時の「演技構成点」がショート33.65点、フリー70.45点。

 

復帰初戦5位となったNHK杯では、ショート34.00点、フリー68.52点。優勝したアメリカ大会は、ショート33.95点、フリー71.08点。NHK杯のフリーを除いて、パーソナルベスト更新時の演技構成点を上回っています。

 

女子は技の難度がほぼ同じ内容での戦いとなっているので、上位に入るためにはミスを少なくし、演技構成点やGOEの出来栄え評価での上乗せが勝負となってきます。ですからこの演技構成点の伸びは、今後接戦になるほど大きな武器となってくるはずです!

 

一抹の不安 予定外のファイナル出場

アメリカ大会後「もっと練習して演技をあと2〜3段階は改善する必要がある」と話していたように、そのまま北米に残りプログラムのブラッシュアップを行っています。その様子からも順調さが伝わってきますが、やはり気がかりなのは急遽出場となったファイナルが体に及ぼす影響です。

 

今季は五輪代表をかけた全日本選手権を最大目標に、復帰プランを立てており、そこにはファイナル進出の予定は組み込まれていなかったと思われます。しかし、濱田美栄コーチが「もう一回同じことが起きたら終わり。最後まで慎重にやる」と話しているように、怪我の再発防止を最優先に考えていることは間違いありません。

 

一抹の不安はありますが、宮原知子選手、濱田美栄コーチの決断を信じ、ファイナル初優勝を応援したいです!



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初ファイナル進出!樋口新葉選手

グランプリシリーズ2戦を200点超えで、初のファイナル進出を決めた樋口新葉選手。昨季までは無かった「安定力」を今季は手に入れようとしています。(そのままがっちり掴み取ってほしい!)指導する岡島功明コーチも「昨季までは出たとこ勝負だったが、今は練習も試合も同じようにできている」と精神面での成長を挙げています。

グランプリシリーズの活躍で、海外からの評価もうなぎのぼり!演技構成点については「過小評価だ!」と不満の声も多くあがっています。こういった現象は、伸び盛りのスケーターがその評価を一気に上げてくる予兆でもあります。

果たしてこのファイナルでどのような評価を得るか?一気にスコアを伸ばしてくる可能性ありです!

 

技術力向上で表現力UP!

今季の樋口新葉選手の演技を見ていると、ちょっと前まではスピードとジャンプが持ち味の選手だったのに、こんなに表情や表現が豊かになるとは正直驚いています。滑りながら何か爆発でもしたかのような、演技に圧倒的な強さと説得力が備わりました。

 

こういった表現力の向上は、技術力があってのもの。確かな技術なくして表現力だけが際立つなど、そんな演技力は高が知れています。そしてフィギュアスケートはスポーツである以上、スピードとダイナミックさも必須です。やはり表現力は技術力と共にあるもの、今季の樋口新葉選手はそれを改めて再認識させてくれました。

 

「ワカバボンド」でメダル獲得!

樋口新葉選手のインタビューを拝見していると、昨季の結果に責任を感じている、そんな発言を目にすることがあります。そういった苦しい胸の内は本人にしかわからないものでしょうが、今季の飛躍を見ていると間違いなくその痛みを力にここまで這い上がってきたことが伝わってきます。

 

だからこそ一層応援したくなりますし、期待も膨らむというもの。名古屋でも「ワカバボンド」で盛り上がること間違いなしです!

 

鬼のフリーで優勝候補 アリーナ・ザギトワ選手

グランプリシリーズの実績から、やはり優勝候補の筆頭にはアリーナ・ザギトワ選手が考えられます。シリーズ2戦ではショートでミスがありながらも、フリーで巻き返し優勝という試合運びが続いています。2試合連続のショートでのミスに関しては、やや苦手意識があるようにも見えます。

 

いずれにしても、アリーナ・ザギトワ選手を抑えて勝利するためにはショートでのミスは許されません。鬼のように強いフリーで逆転されないよう、ショートで差をつけておきたいところです。

 

高い演技構成点 カロリーナ・コストナー選手

出場選手中、グランプリシリーズで最も高いスコアを出しているのは、カロリーナ・コストナー選手の215.98点(ロシア大会)です。これらの実績から優勝の可能性も考えられますが、技術点でのベーススコアが他の選手に比べで低いため、ジャンプひとつのミスも命取りとなります。

 

優勝にはノーミス演技が条件となりますが、果たしてそこまでジャンプに安定感があるかというとこれも疑問です。とはいうものの、若手選手とは一線を画するプログラム構成やスケーティングは、カロリーナ・コストナー選手の大きな魅力です。とにかくシリーズ2戦とも演技構成点では高い評価を得ているので、メダル有力候補に違いはありません。

 

良質ジャンプで勝負 ケイトリン・オズモンド選手

ケイトリン・オズモンド選手もメダル候補のひとりですが、好不調の波が大きいので予測が難しいです。回転不足のない良質なジャンプは、ミスがあっても致命的なマイナス評価にならず、ロシアを筆頭とするタノの嵐でGOEを稼ぐ必要もありません。

 

今の世代でこんなに大きなジャンプを跳べるのは魅力ですが、昨季落ち着いてきた自爆癖が、今季再発の気配があるのでそこがメダル獲得のポイントとなりそうです。

 

タノジャンプの嵐 マリア・ソツコワ選手

いつもじわじわと上位に食い込んで来る感のあるマリア・ソツコワ選手。ジャンプで刺さりまくりながらも、終わってみれば2戦2位の好成績で2年連続のファイナル進出です。タノは相変わらず折れ曲がっていますが、3回転ルッル+3回転トーループの連続ジャンプは高さが増しています。

 

ファイナルも終わってみれば表彰台、という結末が待っているのでしょうか。日本女子のファイナル行きは絶望的と言われていましたが、なんとか樋口新葉選手と宮原知子選手が出場を決めてくれました。

4年ぶりの日本で開催されるグランプリファイナル、名古屋に向って選手たちに熱い声援を送りましょう!



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